いつものごとく各面で5段階評価で。
ストーリー(5)ストーリーは私的にはとてもよいものだったと思います。
今作は復讐劇という暗いテーマで、最初から最後まで主人公達は悪党という立場で物語が進んでいくのがなかなか新しい形のストーリーでした。他人を利用したり、部外者を巻き込んだりと結構やりたい放題やるときもありますが、中途半端にぶれない辺り、相当な信念をもってるんだなぁと感じるので悪くはないと感じますね。
ただこの辺が受け付けられない人はおそらくダメなんじゃないかなぁとも思いますね。私は多少黒い方が人間味あって好きですけどね。私もどちらかというと欲深い人間なので共感できる部分は多かったですw
今作の魅力はこういう主人公達がそれぞれしっかりとした意志をもっていて、それを曲げずに貫き通す姿勢をもっているところ。このストーリーのメインでもある欲のまま(業のまま)に生きていくという姿はかっこいいとしかいいようがない。人間らしく生きるってのはいいことなんだよなぁ・・・
ベルベットの最後まであがき続ける姿勢は本当にかっこよかったですね。カノヌシの真実を知った後でも絶望をはねのけてアルトリウスに向かっていく姿はかっこいいの一言に尽きる。最後はカノヌシとともに眠りにつくという終わり方でしたが、自分が生きたいように生きた結果なのでありなんじゃないかなと思います。
それからベルセリアの物語で外せないのがライフィセットの成長物語ですね。最初は自分の意志すらろくにもてない人形だったのが、ベルベットに助けられたり、ロクロウやアイゼンから自分で生き方を決める大切さを学んだり、エレノアの器になり互いに助けあったりする過程でどんどんたくましくなっていく流れは素晴らしかったですね。最後の四聖主に対して意志を示すシーンは感動ものでした・・・フィー成長したなお前・・・っていう思いで見てましたw
メンバーのやり取りで一番面白いのが男のロマンを語るライフィセット、ロクロウ、アイゼンとそれを呆れてみるベルベット、マギルゥ、エレノアですね。この流れ一番好き。
ライフィセット、ロクロウ、アイゼンの男性陣は仲良さ気な雰囲気が伝わってくるのがとてもいいですね。女性陣は一見いがみ合っているような感じだけど互いに信頼してるみたいな雰囲気がいいですね。ベルベットとマギルゥ、ベルベットとエレノアの後半のやり取りはとても好き。
あとメインキャラはもちろん全員素晴らしかったのですが、それに加えてサブキャラクターも魅力あるキャラが揃っていたのも今作のいいところですね。
まずダイルさんがめっちゃ絡んできている時点でびっくりしましたけどねw
このトカゲ業魔一緒についてくるの!?と驚いたのはいい思い出ですw
その後もベンウィック、タバサ、クロガネ、モアナ、メディサ、パーシバルとストーリーのところどころで目立つキャラが多かったなぁというのが印象ですね。ストーリーで結構絡むことが多かったのでサブキャラクターはどいつも覚えてますね。これらのキャラも魅力的でベルセリアの良さの一部じゃないかと思います。
実をいうとモブキャラも結構面白いんですよね。奇術団に憧れる商人とか、開拓を頑張る親子とかいろいろと個性的で面白いです。こういう町人との会話もボイス付きなのはなかなか楽しめる要素でした。
あとエレノアがやたらに町人の男に求婚されていたのは笑いました。でも俺には町人の気持ちはわかる。だってエレノアかわいいもんね。
一貫性のあるストーリー、魅力的なメインキャラ、加えて個性的なサブキャラクターととても楽しめる要素が詰め込まれた内容でとても楽しめました。なので評価は5ですね。またやりたくなる良さのある内容でした。
戦闘(4)戦闘は今作は面白かったですね。グレイセスと同じ形式の時点で評価は高いんですが、今作はブレイクソウルシステムがとても良いですね。連携をうまいこと繋げるようになったり、タイミングよく使って反撃したりと戦闘の幅を広げられるのでとても楽しかったですね。
技のセットが各ボタンに4段階と割り振られる形式については最初戸惑うことも多かったですね。従来のシステムはボタン1,2個で攻撃は完結していたのですごい違和感がありました。
しかしやっていくうちに組み合わせ次第で綺麗に連携を繋げられたり、弱点突きまくりコンボをやれたり、術と特技・奥義を自在に繋げられたりと自由度の高い戦闘ができることが分かり始めると途端に楽しくなってきましたね。組み合わせをあれこれ考えるのが楽しくなってくる。
使用キャラはどれも使っていて楽しいので良いですね。でもやっぱりベルベットが使いやすくて爽快感あって一番ですけどねw
あと楽しいキャラはアイゼン、エレノア、マギルゥですかね。アイゼンとエレノアは接近も遠距離もいけるのでどんな形でも楽しめるのがいいですし、マギルゥはリーチと攻撃範囲が長かったり、スペルアブソーバーで一網打尽にできたりと雑魚散らしでは一番快適で楽しいキャラですね。キャラ切り替えもしやすいのでその点はありがたい。
やれることも多く爽快感のある戦闘で楽しかったですが、SG管理が面倒なのでネックですね。ステップでも1ゲージ消費しますし、相手をスタンさせないと増えないし、こっちがスタン食らうと1ゲージ減るのでなかなかシビア。この部分が常に快適に戦闘ができるグレイセスとの違いですかねー。技ポンポン出したいマンにとってはこういう足枷は辛いものがある。
あとは味方の動きがあんまりよくないかなーという感じ。まあ前作のクソAIに比べたら格段に良くなってますがもう少し良くしてほしいかなーというところ。会話流れてる途中で秘奥義発動しないで・・・
爽快感のある戦闘、使ってて楽しいキャラが豊富で楽しめる要素があっていい反面、SGによるテンポロスがややある部分があるのが不満点ですね。それでも前作に比べたらカメラワークもいいですし、戦闘バランスはいいし、快適に戦闘ができているので概ね満足ですね。というわけで評価は4です。やっぱり体がグレイセスの戦闘システムを望んでいる・・・!
システム(4)システムは面白いものが多かったですね。特に一番面白かったのが異海探索。料理に必要な食材をゲットできたり、お宝に対するキャラの反応が面白かったり、海域の名前が過去作に関係するものだったりと楽しい要素満載でした。このシステムが一番評価高い。
UI面で見ても会話済みのキャラがすぐに分かるし、メニューの装備画面が非常に見やすいし、マップの表示も分かりやすいと快適にプレイできますね。あとイノーフボトルの存在はありがたい。
ロードも恐ろしく早いのでイライラする要素はほぼないですね。快適プレイで楽しめる。
ただ移動が快適になるレアボードの入手の遅さと入手後も地相樹探さないと使用できないというのが不満でした。エクシリア2のウィングドブーツみたいに序盤から快適移動してえなぁという思いのままずっとプレイしてましたねw
フィールドが広いだけにそういう早く移動できる手段はお手軽でいいと思うんだけどなぁ。
レアボード以外はおおむね好印象なので4です。ゼスティリアの苦痛の塊のようなシステムの後にやると快適すぎて涙出てくるレベル。
音楽(5)あの頃の桜庭サウンドが帰ってきた!というくらい今作は良かったですね。今作はシンセサイザーやらオルガンがガシャガシャしている曲が多くてTODやTOD2辺りを想起させるようなプログレ感満載の曲多めで良かったですね。
戦闘曲では
・The will that opposes reason(聖寮戦のBGM)
・The awakened soul within the sky(終盤通常戦闘曲)
・The way of the embodied dragon(ラストダンジョンBGM)
が好きですね。特に聖寮戦のBGMが一番お気に入り。あの静かなイントロから一気に疾走感のある曲調になるあの突き抜けていく感じがたまらなく好き。
昔の曲調を想起させる曲ではSudden attack of Dire Foe(ワンダーリングエネミー戦のBGM)ですかね。この曲聴くとすごい懐かしい気分になる。
キャラのテーマ曲も良いものが多かったですね。ロクロウのテーマ(Rokurou Rangetsu)、マギルゥのテーマ(Magilou, the great sorceress)は桜庭さんっぽくない曲調の雰囲気でしたがすごい好きですね。
あと何と言っても欠かせないのがベルベットのテーマ(Theme of Velvet)ですね。ストーリーが盛り上がるところでことごとく流れるのでとても印象的に残ってますね。
今作は好みの曲がわんさかあったので好評ですね。やはり桜庭サウンドはいいものだよ・・・
ベルセリアは個人的には大当たりな作品でしたね。ゼスティリアで見限らなくて本当に良かった・・・でも駄作と良作を繰り返しているだけにこのままの流れで行くと次作は駄作になるわけですが、なんとかしてこの流れを断ち切ってほしいですね。
それではまたー。
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